生活協同組合、つまり生協というのは、スーパーマーケットとは大きくその性質が異なっています。
スーパーは誰でもが利用できますが、生協となると、組合員でなければ使うことができません。
自分たちで出資金を出し合って、その資金をもとに活動を行っているのです。
出資金は、1口が100円~2,000円というのが標準的です。
消費生活協同法の規定では、1口以上の出資が義務づけられているだけですので、法律上は、1口だけの出資でも何ら問題はありません。
ただし、たとえば、最低5口とか、毎月1口ずつ増資すること、などの独自の条件を設定している生協も見られます。
増資することによって、配当が増えるというメリットがあります。
反面、生協経営に不測の事態が発生したときは、出資金が返ってこない恐れが生じてきます。
さて、生協の趣旨というのは、組合員の相互扶助にあります。
ですから、組合員が経済的に困っている状態であれば、事情によっては、お金借りることが可能なのです。
もちろん、遊興の結果の困窮との理由では認められないケースもありますが、生活費が不足しているとか、入学金を確保したいという事情であれば、対象となることが通例です。
生協でお金を借りるには、出資金を減資するという手法が使われます。
生協に出資していたお金を取り崩す形をとるものです。
出資金は銀行預金に類したものですので、今までの出資金の積立額の範囲内でお金を借りることが可能となります。
運用に長けた生協であれば、出資金に利益が加算されて増えていきますので、相当な金額にまで増加している可能性があります。
そうなると、お金を借りる限度額も枠が広がってきます。